|
むし歯の原因はミュータンス菌という細菌です。このミュータンス菌は糖などの栄養をとり、そして酸を出し、歯をとかし、穴をあけます。このミュータンス菌は歯の表面にだけ、生きつづけることができ、舌や頬の粘膜の上では生きることができません。
歯の表面には、いろいろな細菌がいます。むし歯の原因になるミュータンス菌もありますし、またぜんぜんむし歯に関係なく悪い作用をしない善玉菌も存在します。もし歯の表面の細菌がミュータンス菌を含まない善玉菌にだけになったら、むし歯を防ぐことができます。また、善玉菌はミュータンス菌が歯の表面にくっつこうとするのを防ぐはたらきもあります。
この歯の表面の細菌を善玉菌にだけにすることは3DSの最終目的です。それではいかにして善玉菌にだけするか、その手順について説明します。
|
|
歯の表面にはバイオフィルムといううすい膜状の物質が存在します。その中にミュータンス菌もあれば善玉菌もあります。
このバイオフォルムは歯をきわめて強く接着しているため、歯ブラシでとりのぞくことができません。(図1)したがってゴム製の特別な器具を回転させてこすりとります。(図2 PMTC)
|
 |
 |
|
図1
|
図2 |
|
ゴム製の器具でこすりとった後、ほとんどの細菌はとりのぞかれますが、わずかなミュータンス菌や善玉菌が歯の表面に残り、それが浮遊します。それで歯の表面に消毒液を作用させてこれも殺菌します。その時消毒液が歯の表面だけに高濃度に接触するよう、また液がもれないようにカバーをかけます。これで5〜10分待ちます。そして取りはずし、除菌が完了します。(図3(a),(b)) |
|
 |
 |
|
図3(a)
|
図3(b)
|
|
|
歯の表面には細菌がなくなります。しかし、口の中の舌や頬の粘膜には細菌、善玉菌が残っています。ミュータンス菌は歯の表面だけにしかいないので、いったん除菌した後は、ミュータンス菌はゼロになります。(図4)
基本的には「いすとりゲーム」と同じで、無菌の歯の表面に口の他の部位(舌や頬粘膜の表面)などから達した菌が、その表面に生着することができ、その後からやってきた菌を歯の表面にくっつくのをじゃまします。
このさきに歯の表面に達する菌が舌や頬からくる善玉菌であれば(図5)、3DSの目的は達成されます。
|
 |
 |
|
図4
|
図5
|
|
|
結論:3DSは、歯の表面の細菌の種類を善玉菌に変える。
|