小児歯科 基本理念
『むし歯の早期発見、早期治療が歯をだめにする』
ヨーロッパ・アメリカの歯医者と患者さんの常識は、日本の歯医者・患者さんの常識とは全然違います。ヨーロッパ・アメリカの歯医者は「なり始めのむし歯を削って詰めるより、その子のむし歯になりやすさ(むし歯リスク)を調べて、その子の生活習慣を変え、歯の深い溝を封印しフッ素を塗るほうがずっと結果がよい」ということです
これは、ある海外の歯科大学間の取り決めでもあります。また、このことはいろいろな研究により実証されています。また、北欧、西欧、アメリカの子どものむし歯の数と日本の子どものむし歯の数を比べると、どっちが正しいか、一目瞭然です。
日本の子どもは先進国のなかでは、群を抜いてむし歯が多いのです。
しかし、ここで間違ってほしくないことは子どものむし歯を放置しなさいということではないということです。やはり大きく穴があいたむし歯はつめたりする治療が必要ですし、むし歯を早期発見するということも大切なことです。
でも、問題は、早期むし歯を早いうちに削って詰めることです。初期むし歯の場合は放置するのではなく、削ってつめるかわりに、歯の表面のミュータンス菌(むし歯菌)を歯科医院で取り除いて、フッ素を塗るなどの予防措置をとることのほうが歯と口の中を健康に保つためには大切です。
お父さんやお母さんによる仕上げ磨きもせず、むし歯を削って詰めものをしても、次回の学校、保育園等での検診で前回つめものをした部分のまわりから、またむし歯が発見されます(今度は以前より大きなものが発見され)。終わりのないむし歯治療になります。
つまりは、生活習慣もかえず、フッ素、シーラント、キシリトールガム、PMTCなどもせずに、治療を完了しても、それは痛みを取り除くという点と学校に治療カードをかえすという点では意味がありますが、子どもの健全な歯と健康を育成するという点では意味がないということです。